「はれのひ」騒動。そもそも「晴れ」って?

最近、なにかと話題の「はれのひ」騒動。一生に一度しかない「晴れ舞台」で「晴れ着」を着ることが出来なかった方々が多くいた事実は非常に残念でなりませんよね。未だに事態の全容が明らかになっていない点も、非常にもやもやとするばかりですが、そもそもこの「晴れ」とは何なのか、ご存じの方はいますか?上でも登場してますが、「晴れの日」とか、「晴れ舞台」とか、「晴れ着」なんて言葉がありますよね。日本人なら誰もが一度...

『奇談』 泡と化すヒキガエル

ヒキガエルという生き物はどのような箱に閉じ込めても、いなくなってしまうことがあるといいます。ある時、この噂を聞いた若者たちが集まり、ヒキガエルを箱の中に入れて床の上に置き、酒を飲みながら雑談をしつつ、その箱を観察していたそうです。しかし、酒を進むうちに逃げてしまったのでしょうか、しばらくして二間(約3、4メートル)ほど離れたところから下女の驚いた声が飛び込んできました。皆が慌てて様子を見に行くと、...

『四方山話』 難を転ずる縁起物

寒い日が続いていますね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。とにかく寒い朝は暖かい布団から一歩も出たくないと思うのは僕だけではないと思います。さて、一年で最も寒さの厳しいこの時期は二十四節気で「大寒(だいかん)」と呼ばれています。山では大雪が降ったり、池の水が凍ったり、外に出れば、吐く息が真っ白だったりしますよね。吹き付ける風が冷たくて、マフラーや手袋などの防寒は欠かせません。しかし、同時に、昼間の陽...

『神様』 犬の神様 犬頭霊神 

さて、皆さん。突然ですが、今年は戌年(いぬどし)ですよね。ということで、今回は犬にちなんだお話をしようと思います。犬と言えば、古来から人によって飼われていた歴史があり、現代においてもペットとして非常に高い人気を誇る動物であることは、もはや説明するまでもないことでしょう。皆さんのご家庭でも飼っているという人も多いのではないでしょうか。しかし、それだけ身近な動物であるものの、その犬が神様として奉られて...

『奇談』 豆腐の怪

薩摩国(現在の鹿児島県)の今泉という場所で起こったことです。ある朝、住民が目覚めてみると、町のいたるところにおびただしい量の豆腐が捨ててあることがありました。通りに面した辻や門の前、街道にまであちこちにあるのです。それも一つ二つではなく、十丁ニ十丁がうず高く捨てられていて、その総数は数百丁にも及んだそうです。最初のうち、人々は自分の家の前だけに置かれていると思い、「いったい誰のいたずらだろうか」な...

『怪異譚』 追いかけてくる遠吠え

小友村の旧家の主人で今でも生きている某とかいうおじいさんがいるのですが、その方が体験した恐ろしい話です。ある日、そのおじいさんが町に行った帰り道のことなのですが、遠くで狼がしきりに鳴いているのが聞こえてきました。酒に酔っていい気分だったおじいさんは、つい面白半分にその狼の鳴き真似をしたのだそうです。ワオーン。ワオーン。すると、狼が吠える。また吠えてみると、返事をするように狼が吠える。こいつは面白い...

『妖怪』 がしゃどくろ

ーー誰もが寝静まった深夜、戦などで野垂れ死にした者たちの死体が巨大な骸骨となって現れ、がしゃがしゃという音をたてながら歩き回り、生きている人間に襲いかかって、握りつぶしながら食べるというーー今日ご紹介する妖怪は、その名も、『がしゃどくろ』です。ご存じですか?いつもならここですぐに解説に入るのですが、今回はその前に、まずは上の絵をじっくり見てもらいたいのですが、どうでしょうか?巨大な骸骨が建物の壁を...

『昔話』 火の正月

昔むかしのことでございます。ある大晦日の晩、村の立派なお屋敷に一人の旅人がやってきました。その旅人は家の主人にどうか一晩だけ泊めてもらえないかと頼んだのですが、その主人は旅人の薄汚い身なりを見て、こう言い放ちました。「せっかくめでたい正月を迎えるというのに、どうしてお前のような身なりの者を泊めなくてはならん。出ていけ」とりつく島なく断られた旅人は仕方なく隣の家に向かいます。そこはお世辞にも立派とは...